今回の記事では保育士の資格で働くことができる施設についてまとめました。
保育士の資格を活かしながら定番の職場や新しい施設を調べたい場合など参考にしてください。
保育園:最初に経験しておきたい施設
保育士の資格を生かせる施設のうち最も定番と言えるのが保育園です。
慢性的な人材不足に陥っている自治体も多く、有資格者であればブランクがあっても貴重な人材として求められています。
定番の働き口であるため、特にこだわりがなければ保育園を就職先に選ぶと良いでしょう。
また、最初にこちらを選択することには他にもメリットがあります。他の施設で必要となるスキルの基盤を身につけられる環境であるため、保育士としてキャリアを積んでいきたいなら重要な職歴となります。
事務作業の能力やトラブルの対応力なども、保育園で経験を積むことにより自然と培われていくため、他の施設で働く際のハードルを大きく下げることにも繋がります。
認定こども園:保育園と幼稚園の複合施設
認定こども園は保育園と幼稚園の複合施設で両方の特徴を併せ持っている施設です。
働くには保育士の他に幼稚園教諭の資格も必要となるため注意が必要です。
保育士と幼稚園教諭の両方の能力を発揮できるためやりがいも大きい施設と言えます。
認定こども園には幼保連携型、幼稚園型、保育所型、地方裁量型の4つタイプがありそれぞれ特徴が異なってきます。
認定こども園で働きたい場合はこの4つ中で自分のやりたいことを実現できそうなタイプの園を選ぶのも良いでしょう。
児童館・学童保育:保育園よりも自由な雰囲気も
児童館や学童保育も保育士の有資格者が活躍できる場所です。
こちらは保育園などと比べると柔軟に運営されているところが多いです。
親子が一緒に遊べたり高齢者も参加できるなど、地域のやすらぎの場として機能しているケースもああります。
学童保育に関しては、対象のメインが小学生ということもあり、見守ることが主な仕事となっています。
幼児相手のように世話をするのではなく、簡単な注意や困っている場合の手助けなどがメインです。
自由な雰囲気の職場が多く個人の裁量によるところも大きくなります。
堅苦しい職場が苦手な人には魅力的な職場になるでしょう。ただし、子供の安全を第一に考え、責任感のある行動を求められる点は変わりません。
病児保育施設:医療の知識も必要となる
責任感の大きさでいえば、病児保育施設が一番といっても過言ではありません。
病気などによって通学や通園できない子供が対象となります。
親の事情などにより看護を受けられない子供を預かることもよくあるなど、健康面が万全な状態ではないケースがほとんどです。
そのため、保育士だけでなく看護師も常駐していることが一般的となっています。
子供を回復の方向へ導くことも大切な役割であり、そのためには医療的な観点で物事を考えることも必要です。
少なくとも保育のスキルは一定以上に達していなければなりません。
したがって、他の施設で腕を磨いたうえで就職する人も多いです。保育施設というよりも健康支援施設と認識したほうが実情に合うかもしれません。
児童福祉施設:何らかの事情を持つ子供達と関わる
児童福祉施設では通常の家庭生活を送れないような事情を抱えている子供を担当します。
そのため、一般的な保育の枠組みを超えたフォローアップが求められます。
積極的にコミュニケーションをとるなど、密接な人間関係を構築しなければなりません。
仕事には児童福祉法などの法律も関係してくるので、児童福祉施設で働きたいなら、幅広く学習することも必要になるでしょう。
なお、児童福祉施設は多くの種類があることも特徴であり、それぞれメインとなる機能が異なっています。実際に児童福祉施設で働きたい思う場合はそれぞれの細かい特徴を知った上で選択するようにしましょう。
どれも社会貢献度の大きな仕事であり、保育士で培った責任感を活かせる施設でもあります。